五十肩とは四十肩ともいわれますがどちらも同じことをさします。
主に40代から50代に多く発生するために五十肩と呼ばれます。
正式な病名は肩関節周囲炎というものです。
五十肩と肩こりは全く別物です。
肩こりは単なる筋肉の疲労ですが、
五十肩(四十肩)は筋肉の損傷です。
五十肩は肩こりとは違う場所が痛みます。
肩こりが首筋から肩や背中にかけて痛むのに対して、五十肩(四十肩)は主に肩の関節部分の痛みが大部分になります。
「痛みで腕が上がらない…」「動かそうとするとズキッと痛む…」「痛みで頭が洗えない…」というのは五十肩で一番よくお聞きするフレーズです。
つまり五十肩は肩の痛みの為に腕の可動域が制限されたものです。
「痛みが取れたのにうでが上がらないんです…」
五十肩を適切な施術をせずに放置したり、うまく治らなかった方の多くがこういう状態におちいります。
関節が硬くなり五十肩の痛みが引いたにもかかわらず肩の動きが元に戻りません。
「どうして早く施術を受けなかったんだろう…」
肩が上がらなくなった五十肩の患者様の多くがこういわれます。
「整形外科や病院に通っていたのだけれど、こんな状態になるなんて聞いていなかった…」
こうなる前に早期の施術開始が重要です。
シップや注射は痛みをとることには有効です。
ですが五十肩にはしっかりとした運動療法が必要なのです。
ゴルフやテニスができなくなった…
五十肩になるまではゴルフやテニスを楽しんでおられた方も、程度にもよりますが五十肩になったとたんスポーツをすくことができなくなります。
「サーブができない」
「ゴルフでテイクバックができない」
こういう場合、無理に動かすとあとになりズキズキ痛んだり他の部分まで痛みが出たりします。
五十肩は痛みを取ることが重要なのではありません!!
痛みが取れた後にしっかり動く肩にすることが重要です!!
一度関節が固まってしまうと、動くようになるには時間もかかりますし、リハビリにも苦痛をともなうことがあります。
五十肩はくり返すことで関節の可動域がどんどん狭くなります。
痛む時期にこそ肩をしっかりケアしてあげないといけません。五十肩の痛みが引いてからでは遅いのです。
肩が動かなくなると背中や身体を使って無理やり上げようとするため正常だった他の部分までが痛むようになります。
五十肩の痛みは必ず引きます。
ですが動きは別です。
痛みが引いた時に肩が動くようになるためには運動開始時期の見極めが重要になります。
五十肩の炎症がきつい時期(炎症期)には炎症を抑え痛みが取れるように、
炎症が治まってきたら(炎症期後期~拘縮期前期)積極的に肩の状態に動きに合わせた運動療法をすることが
後遺症のない五十肩の回復に重要なのです。
関節は本来の肩の部分と肩甲骨が連動して動いているのです。
そのために五十肩などで肩の動きが悪くなると、肩甲骨で動きを補おうとします(代償運動)。
ふだん動かさない部分に負担がかかるために肩を中心に動きが悪くなっていくのです。五十肩の施術には、肩甲骨の動きを出すための特別な運動療法をしています。